アルク城は歴代ブハラハーンの居城で、現在ののブハラの最も古い建造物の一つである。チンギス・ハーンによって大虐殺され、城も破壊され、1920年のソビエト赤軍による爆撃でほぼ崩壊し、現在は一部分しか残っていない。アルク城の裏側を見れば、その破壊具合が想像できる。現在、アルク城内にては地元の豊かな歴史を表す様々な博物館が見学できる。
(このアルク城辺りが古代ブハラの発祥の地だと言われ、少なくとも紀元前4世紀頃から存在していたようです。アルクというのは『城塞』を意味し、歴代ブハラハーンの居城でした。
7世紀にはフタ・ハウタンという女王が、このアルク城砦でアラブと戦ったそうです。モンゴル軍が襲来してきた時は、多くの住民がアルク城に立てこもって抵抗しましたが、結局チンギス・ハーンによって大虐殺され、城も破壊されてしまいました。1920年のソビエト赤軍による爆撃でほぼ崩壊し、現在は石造りの部分が残るのみです。アルク城を裏側から見ると、その破壊具合がわかります。門の入り口はかつて多くの囚人が収容された監獄で、今は当時の様子を人形で伝えています。
さらに中へと進むと迷路のような構造になっていて、ジュマ・モスク、玉座の間、ハーンの居室などがあります。ジュマ・モスクはカラフルな天井が彫刻された柱に支えられています。玉座の間ではに背中を向けることは不敬とされていたため、王の謁見を受けた人々は入口近くに設けられた壁のところまで後ずさりしてから退出したそうです。アルク城の前はレギスタン広場で、かつては公開処刑場としてハーンの圧政に抵抗する市民たちの首を切り落としていた場所です。
今ではたくさんのバラが植えられた平和な花壇になっていました。血なまぐさい話が多いアルク城ですが、城壁の上から素晴らしい眺めを満喫して、ハーンの気分を味わってみてください。)