“青の都” ―サマルカンド
“青の都” 、“イスラム世界の宝石” 、“東方の真珠” など、様々な呼び名を持つサマルカンドは、常にシルクロードの中心都市としての歴史を歩んできた。世界遺産の一つであり、何千年という歴史と多くの秘密を抱えもっているウズベキスタンの古都。古代には“マラカンダ” という名で呼ばれ、紀元前4世紀頃にはアレクサンダー大王が、その都市文明のレベルの高さに「話に聞いていた以上に美しい。」と感嘆したといわれている。サマルカンドは西のペルシア、東の中国、南のインドへの交易路をつなぐ十字路、シルクロードの中心地。
サマルカンドは、オマルカヤム、バブール、ナボイなどの有名な学者、作家、思想家を輩出しているが、その中でもティムールの孫“ウルグ・ベグ”は、芸術の発展に大きな力を発揮した。更に、ウルグ・ベク自らも天文学者として世界古典科学者の十指に数えられている。
サマルカンドの中心地はレギスタン広場で、三つの巨大建造物ウルグベック・メドレセ、ティラカリ・メドレセとシェルドル・メドレセが建っている。それ以外町にはアミール・ティムール(グリ・アミール)廟を始めルハバット廟、ビビハニム・モスク、シャーヒズィンダ廟群、ウルグベク天文台跡、ホジャ・ダニヤール廟やシヨブ・バザールなどが見られる。